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夏の糖尿病管理における注意点と対策①~水分補給を心掛けましょう~
夏は汗をかくことで体内の水分が失われやすく、脱水や熱中症に注意が必要な季節です。 糖尿病の方は、高血糖によって尿の量が増えることもあるため、より意識して水分を補う必要があります。
ただし、水分補給のつもりでジュースやスポーツドリンクなどを多く飲むと、 知らないうちに糖分を摂りすぎ、血糖値が上昇してしまうことがあります。
今回は、糖尿病の方が夏を安心して過ごすために知っておきたい、 飲み物の選び方や水分補給のポイントについて解説します。
糖尿病の方に水分補給が大切な理由
暑い時期は、発汗によって体内の水分が失われます。 水分が不足すると血液が濃縮され、血糖値が高くなることがあります。
また、血糖値が高い状態では、体が余分な糖を尿と一緒に排出しようとするため、 尿の量や回数が増えることがあります。 尿とともに水分も失われるため、さらに脱水が進みやすくなります。
脱水と高血糖の悪循環
発汗などで水分が失われる 脱水が進む 血糖値が上がる 尿の量が増える さらに水分が失われる
強いのどの渇きや尿の回数の増加、だるさなどがあるときは、 「暑さのせい」と決めつけず、血糖値や体調の変化にも注意しましょう。
水分補給におすすめの飲み物
日常的な水分補給には、糖分を含まない飲み物が基本です。 一度にたくさん飲むのではなく、少量ずつこまめに補給しましょう。
| 飲み物 | 選ぶときのポイント |
|---|---|
| 水・白湯 | 日常の水分補給に適しています。冷たい水でお腹が冷える方は、 常温の水や白湯でも構いません。 |
| 無糖のお茶 | 麦茶など、糖分を含まないお茶も選択肢になります。 カフェインを含む飲み物の摂りすぎには注意しましょう。 |
| 無糖の炭酸水 | 砂糖や果糖が加えられていないものを選びましょう。 購入時には栄養成分表示を確認してください。 |
水分補給で注意したい飲み物
ジュースや果汁飲料、砂糖入りの炭酸飲料などには、 多くの糖分が含まれていることがあります。 短時間に多量に飲むと、血糖値が急激に上昇する可能性があるため注意が必要です。
日常的な水分補給として控えたい飲み物
- ジュースや果汁飲料
- 砂糖入りの炭酸飲料
- 加糖されたコーヒーや紅茶
- 乳酸菌飲料
- 砂糖や果汁を含む野菜ジュース
- 糖分を多く含むスポーツドリンク
「低糖」「微糖」「カロリーオフ」などと表示されていても、 糖質がまったく含まれていないとは限りません。 商品を選ぶときは、パッケージの栄養成分表示も確認しましょう。
スポーツドリンクは飲んでもよいですか?
スポーツドリンクには、糖分が多く含まれている商品があります。 日常的な水分補給として飲み続けると、血糖値に影響する可能性があります。
大量に汗をかいたときや運動時など、必要になる場面もあります。 糖尿病の治療中の方は、飲む種類や量について主治医へご相談ください。
経口補水液は普段から飲んでもよいですか?
経口補水液は、水分と電解質を補うための飲み物で、 一般的な飲料水とは目的が異なります。 糖分や塩分も含まれているため、普段の水分補給として常用するものではありません。
下痢や嘔吐、大量の発汗などで脱水が疑われるときに使用されますが、 糖尿病、腎臓病、心臓病、高血圧などがある方は、医師や薬剤師へご相談ください。
のどが渇く前に、こまめな水分補給を
のどの渇きを感じたときには、すでに体内の水分が不足し始めていることがあります。 特に高齢の方は、のどの渇きを感じにくいことがあるため注意が必要です。
水分を摂るタイミングをあらかじめ決めておくと、補給を忘れにくくなります。
- 朝起きたとき
- 食事のとき
- 外出や運動の前後
- 入浴の前後
- 就寝前
必要な水分量は、体格、食事内容、運動量、気温、服用している薬、 腎臓や心臓の状態などによって異なります。 「1日○リットル」と一律に決めず、ご自身の状態に合わせることが大切です。
糖尿病でも水分制限が必要な場合はありますか?
糖尿病があるという理由だけで、すべての方に水分制限が必要になるわけではありません。
一方で、糖尿病性腎症などによって腎機能が低下している方や、 心不全などの治療を受けている方は、医師から水分量を指示されることがあります。
水分制限を指示されている方は、暑い日でも自己判断で水分量を増減しないでください。
発汗量が増えた場合や、体重・むくみ・尿量に変化がある場合は、 主治医へご相談ください。
このような症状があるときはご相談ください
次のような症状がある場合は、脱水や高血糖が進んでいる可能性があります。
- 強いのどの渇きが続く
- 尿の量や回数がいつもより多い
- 口の中や皮膚が乾燥している
- 強いだるさや疲労感がある
- めまい、立ちくらみ、頭痛がある
- 吐き気、嘔吐、腹痛がある
- 血糖値がいつもより高い状態が続く
早めの対応が必要な症状
水分を自力で飲めない、嘔吐を繰り返す、呼びかけへの反応がおかしい、 意識がもうろうとするなどの症状がある場合は、無理に飲ませず、 速やかに医療機関へ相談してください。
夏を安心して過ごすために
夏の糖尿病管理では、水や無糖のお茶を中心に、 こまめに水分を補給することが大切です。 甘い飲み物やスポーツドリンクを日常的に飲み続けることは避けましょう。
また、暑い時間帯の外出や無理な運動を避け、 エアコンなどを適切に使用することも、熱中症や脱水の予防につながります。
食欲がない、体調が悪い、血糖値が普段と大きく異なる場合も、 薬を自己判断で中止せず、主治医へご相談ください。
よくあるご質問
糖尿病の人は、1日にどれくらい水分を飲めばよいですか?
必要な水分量は、体格、食事、運動量、発汗量、服用している薬、 腎臓や心臓の状態などによって異なります。 主治医から水分量を指示されている場合は、その指示に従ってください。
糖尿病でもスポーツドリンクを飲めますか?
スポーツドリンクには糖分が多く含まれる商品があります。 日常的な水分補給には水や無糖のお茶を選び、 必要な場面で飲む場合は種類や量を主治医へご相談ください。
糖尿病でも水分制限が必要ですか?
糖尿病があるだけで、すべての方に水分制限が必要になるわけではありません。 腎機能低下や心不全などがあり、医師から水分量を指示されている場合は、 その指示に従ってください。
気になる症状がある方はご相談ください
強いのどの渇きや尿の回数の増加、だるさ、血糖値の上昇などがある方は、 那覇セントラルクリニックへご相談ください。
※本記事は一般的な情報を提供するものであり、個別の診断や治療に代わるものではありません。 水分量や飲み物の選び方について指示を受けている方は、主治医の指示を優先してください。