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末梢神経障害によるしびれ|しびれ診療③

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手足のしびれやピリピリ・ジンジンする感覚、感覚の鈍さ、力が入りにくいといった症状は、「末梢神経障害(ニューロパチー)」によって起こることがあります。

末梢神経障害には、糖尿病や神経の圧迫、アルコール、感染症、免疫に関連する病気など、さまざまな原因があります。また、検査を行っても原因がすぐには明らかにならない場合があります。

このページでは、末梢神経障害とはどのような状態なのか、主な症状や原因、中枢神経との違い、検査や受診の目安について分かりやすく解説します。

末梢神経障害(ニューロパチー)とは

私たちの神経は、大きく「中枢神経」と「末梢神経」に分けられます。

中枢神経は脳と脊髄を指します。一方、末梢神経は、脳や脊髄から枝分かれして全身へ広がり、中枢神経と手足や筋肉、皮膚、内臓などをつないでいます。

中枢神経と末梢神経の違い

末梢神経障害(ニューロパチー)とは、この末梢神経が傷ついたり、働きが低下したりすることで、しびれや痛み、感覚障害、筋力低下などが現れる状態の総称です。

中枢神経と末梢神経の違い

中枢神経と末梢神経は、それぞれ役割が異なります。

神経の種類 主な役割
中枢神経 脳と脊髄から構成されます。全身から集まった情報を処理したり、体を動かすための指令を出したりする中心的な役割を担っています。
末梢神経 脳や脊髄と全身をつなぐ神経です。皮膚で感じた刺激を中枢神経へ伝えたり、中枢神経からの指令を筋肉や内臓へ伝えたりします。

しびれや筋力低下は、末梢神経障害だけでなく、脳や脊髄など中枢神経の病気でも起こります。そのため、症状だけで原因を判断することは難しく、詳しい診察が重要です。

末梢神経障害の主な症状

末梢神経には、感覚を伝える神経、筋肉を動かす神経、血圧や発汗、消化などを調整する神経があります。

障害される神経によって症状は異なりますが、代表的なものには次のような症状があります。

  • しびれ・異常感覚 ピリピリ、ジンジン、ビリビリするなど、正座をした後のような不快なしびれを感じることがあります。
  • 感覚が鈍くなる 触った感覚、痛み、温度、振動などを感じにくくなることがあります。
  • 痛み 焼けるような痛み、刺すような痛みなど、神経の障害による痛みが生じることがあります。
  • 筋力低下 手足に力が入りにくい、物を落としやすい、つまずきやすいなどの症状がみられる場合があります。
  • 筋肉の萎縮 神経障害が長期間続くと、筋肉が細くなることがあります。
  • 自律神経の症状 立ちくらみ、発汗異常、排尿障害、便秘などがみられることがあります。

末梢神経障害の主な原因

末梢神経障害の原因は非常に多岐にわたります。

  • 糖尿病などの代謝性疾患
  • アルコールの多量摂取
  • 神経が物理的に圧迫される病気
  • ビタミンや栄養の不足
  • 細菌・ウイルスなどの感染症
  • 自己免疫に関連する病気
  • 悪性腫瘍に関連するもの
  • 薬剤などの影響
  • 遺伝性の神経疾患

原因によって治療方法は異なります。原因となる病気を診断し、適切な治療を行うことで、症状の改善や進行を抑えられる場合があります。

末梢神経障害の原因が分からないこともあります

末梢神経障害では、症状があるにもかかわらず、すぐには原因を特定できないことがあります。

そのような場合には、症状が出た時期や広がり方、左右差、生活習慣、既往歴などを詳しく確認します。

さらに必要に応じて、血液検査や画像検査、神経伝導検査、筋電図検査などを組み合わせながら原因を検討していきます。

「原因不明と言われたから、もう調べられない」というわけではありません。

症状がどのように始まり、どのように変化してきたかを整理することで、原因を考える手がかりが得られることがあります。

受診時に医師へ伝えていただきたいこと

しびれや筋力低下の原因を考えるうえでは、症状の経過や分布が重要な情報になります。

受診前に、次のような内容を整理しておくと診察の参考になります。

  • いつから症状があるか
  • 体のどこに症状があるか
  • しびれ、痛み、感覚低下など、どのような症状か
  • 突然始まったのか、徐々に始まったのか
  • 症状が広がっているか
  • 症状はずっと続いているか、繰り返しているか
  • 左右どちらかに偏っているか
  • 悪化する姿勢や動作があるか
  • 症状が軽くなる条件があるか
  • これまでにかかった病気や手術歴
  • 現在服用している薬
  • 飲酒習慣
  • 家族に似た症状の方がいるか

症状の現れ方も診断の手がかりになります

末梢神経障害では、症状が現れる場所や左右差などが原因を考える手がかりになることがあります。

症状の特徴 診察で考えるポイント
両手・両足など左右対称に症状がある 糖尿病や代謝異常、薬剤、栄養、免疫など、全身的な原因による末梢神経障害を検討します。
片側だけに症状がある 特定の神経が圧迫されている場合など、局所的な神経障害を検討します。
手袋や靴下を着けたような範囲に症状がある 多発性の末梢神経障害でみられることがあります。
しびれとともに筋力低下がある 感覚だけでなく、運動に関わる神経にも障害がないか確認します。
筋力低下が徐々に進んでいる 末梢神経だけでなく、筋肉や中枢神経なども含めて原因を検討します。

ただし、症状のパターンだけで診断が決まるわけではありません。診察や検査結果などを総合して判断します。

末梢神経障害の検査

末梢神経障害が疑われる場合には、まず症状の経過を詳しく確認し、神経学的診察を行います。

そのうえで必要に応じて、血液検査、画像検査、神経伝導検査、筋電図検査などを行います。

神経伝導検査・筋電図検査

神経伝導検査や筋電図検査では、神経や筋肉が電気信号をどのように伝えているかを確認します。

これらの検査は、末梢神経に障害があるか、どの神経が障害されている可能性があるかなどを調べる手がかりになります。

末梢神経障害やしびれの検査に用いる筋電計

手足のしびれは何科を受診すればよい?

手足のしびれや感覚低下、筋力低下には、末梢神経だけでなく、脳や脊髄、筋肉などさまざまな原因があります。

しびれが続いている、徐々に広がっている、力が入りにくい、歩きにくいなどの症状がある場合は、脳神経内科が受診先の一つです。

突然、片側の手足がしびれる・動かしにくい、顔のゆがみ、言葉が出にくい、これまでにない強い頭痛などが生じた場合は、脳卒中など緊急性の高い病気の可能性があります。速やかに医療機関を受診してください。

那覇市で手足のしびれ・末梢神経障害が気になる方へ

那覇セントラルクリニックでは、手足のしびれや感覚異常、筋力低下などの症状について、脳神経内科で診療を行っています。

しびれの原因は、末梢神経だけでなく、脳や脊髄などさまざまです。症状の経過や診察、必要な検査を組み合わせながら原因を検討します。

「しびれが続いている」「原因がよく分からない」「力が入りにくくなってきた」など、気になる症状がある方はご相談ください。