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社会で働き、活躍し、未来を担う世代に多い”片頭痛”
74%が仕事・家事・勉強などの日常生活に支障
片頭痛発作により、
- 4%が「いつも寝込む」
- 30%が「時々寝込む」
- 40%が「寝込むほどではないがかなりの支障がある」
という回答からわかるように、実に74%もの患者様が仕事・家事・勉強などの日常生活に支障をきたしています。
しかも、片頭痛の有病率(一時点における患者様の割合)は10歳代後半~50歳代患者に多いのです(Fig.1参照)。
年間207万円もの損失
10歳代後半~50歳代は、社会において働きながら未来を担っていく世代です。
ですので、片頭痛の治療が【場当たり的な対応のまま】では社会における損失が大きいのです。
具体的に海外のデータ(Fig.2参照)より、全ての片頭痛日数群で年間費用に締める割合が最も大きいのは【労働生産性の喪失】です。
1か月あたり10日~14日の頭痛頻度をもつ片頭痛患者様1人あたり、年額15000ユーロの労働生産性の損失が発生しています。
これは、日本円にして凡そ年間207万円もの損失を生じているということです。
個人的な経験で恐縮ですが、片頭痛患者様には真面目で努力家で我慢強い方が多いように思われます。
その意味でも、不十分な片頭痛治療が患者様のみにとどまらず社会全体にとっても解決すべき課題だと分かります。
そして、日本のデータはFig.3にお示しします。
日本人は欧米に比べると欠勤(absenteeism)の割合が低いものの、欠勤時・出勤時の労務量低下も、トータルの労働生産性の低下も片頭痛患者で低下していることが、強い有意差(確率的に偶然とは考えにくく、その差が意味を持つといえる)をもって示されています。
日本においても患者様および社会における課題であると言えます。
小禄セントラルクリニックでは、新規治療薬を取り揃え、専門医が対応いたします
医学の進歩は日進月歩と例えられるほど目覚ましいものがあります。
片頭痛の治療も同様で有効な新薬が使用できるようになりました。旧来薬では治療が十分でなかったという患者様方にとって、福音といえるのではないでしょうか。
当院では新規治療薬を取り揃えており、専門医が対応いたします。
次回は具体的な治療薬のお話をします。