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患者様に役立つ情報を発信。
台風休みとは関係なく発症する脳卒中
台風2号により6月1日午後から暴風警報がでたので、殆どの業種はお休みとなりました。
小禄セントラルクリニックも、皆様と同じように6月1日午後~6月2日全日は暴風警報のためにお休みとしていました。
参照:tenki.jp https://tenki.jp/forecaster/y_nakagawa/2023/06/02/23504.html
ですが、唐突に6月2日早朝に暴風警報が解除され、当日早朝に勤務をどうしようか・・・
スタッフ全員出勤可能かどうか悩んでおりました。
そんな最中、9時00分に患者様から立て続けにお電話を頂きました。
「クリニックを受診してもいいですか?」
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内容を聞くと、超急性期脳梗塞が最も疑われる症状の患者様でした。
「すぐに受診してください」
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もはや、迷いはなくなりました。
「すぐに受診してください」と促し、スタッフにも召集をかけました。
受診頂いた患者様には受付と同時に問診・診察を済ませ、超急性期脳梗塞だと確信し、最短時間で検査実施と治療開始を即座に開始しました。
症状には歩行障害もあり、受付から5分程に救急病院へ紹介状も作成し、電話連絡し救急受け入れを確約し、15分以内に救急要請、救急車到着、搬送となりました。
参照:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/photo/AS20210803000566.html
症状は進行性でした。
Branch atheromatous diseaseという進行性の病態が疑われ、抗血栓薬開始と脳血流の維持を速やかに行うことで長期の機能予後が変わります。
かなりのスピード感をもって即座に治療につなげることが出来たことでほっと安心しました。
後日に救急病院に問い合わせたところ、症状は大きく改善したと耳にし安心しました。
杖歩行や車椅子歩行とならずに済みました。
今回のことは、ナショナルセンターでの私の経験が活きたこと以上に、優秀なスタッフが遅滞なく対応したことが患者様の今後の人生の幸福につながった最大の理由です。
台風休みとは関係なく脳卒中は発症します。
休み予定を急遽返上し診療に従事できる立派なスタッフが小禄セントラルクリニックにはおります。
困ったことがあればいつでもご相談ください。
~日々の申し送りの様子~